ハードになりがちなスケジュール

手術室看護師の1日の仕事は、ハードになる傾向が多いのが現状です。まず、出勤して着替えなどの身支度を終えたら、カンファレンスを行います。その日行われる手術の内容やスケジュールなどの情報を、全員で確認します。手術看護師は、「器械出し」と「外回り」の2通りに分かれます。器械出しは医療ドラマで見る機会が多く、医師が「メス」と言ったらメスを、「ハサミ」と言ったらハサミを渡し、手術が円滑に進むようにサポートする役割です。器械出し担当の看護師がモタモタしていると、手術が遅れて患者の命に関わるようなことが起きたり、後々のスケジュールがずれ込んでしまったりするため、気が休まることはありません。

こうした手術の際に使う器具には、数多くの種類が存在します。一口にメスといっても、1種類だけではありません。どんなメスを使うのかなども事前のカンファレンスでしっかりと聞き、用意しておきましょう。そして、手術が終わったらすべて終わりというわけでもありません。手術を終えた後は、手術内容の報告書を書いたり、摘出したものを病理検査に出したりする場合もあります。なんにせよ、手術では申し送りがとても重要になってきます。また、一度手術を受けた患者が再度手術が必要になった際に、薬剤によっては禁忌になるものも出てくるので、しっかりと記入する必要があるでしょう。自分や次に勤務する手術室看護師が困らないように、丁寧な作業を心がけることが大事です。